生化学分野

ito2024.jpg

主任教授
伊藤 美智子

概要

生化学は生体を構成する分子の構造と機能から生命の維持機構を明らかにする学問領域です。近年、科学技術の進展に伴って分子レベルでの生命現象理解が飛躍的に進み、生化学?分子生物学は相互に関連した分野として発展しており、疾患の理解や検査?治療法の選択にも必須の知識となっています。第1学年の分子生物学概論、第2学年の生化学講義?実習、さらに学部生から修士?博士課程における基礎研究の体験を通じて、臨床医学の礎となる確かな知識と科学的思考力の育成に努めます。

当分野では、生体あるいは組織の恒常性とその破綻によって生じる病態の分子機構の解明と、その制御による新たな治療戦略の開発をテーマとしています。具体的には、過栄養や摂食状態の変化によって生じる生活習慣病や、異常な細胞増殖と浸潤?転移能の獲得を特徴としたがんを対象として研究を行っています。

教育内容

主な研究領域(研究内容)

  • 代謝ストレスによる細胞機能変化の解析
  • 細胞間?臓器間相互作用による病態形成機構の解明
  • 医工連携による診断?治療法の開発
  • がん?代謝疾患?変性疾患に関する分子病態の解析
  • ナノビーズ技術を用いた新規創薬標的の探索
  • オートファジーやユビキチン?プロテアソーム系の阻害を介した癌の新規治療法の開発

【関連リンク】
機能性磁性ナノビーズ技術を基盤とする難治性疾患におけるタンパク質分解機構の解明と新規治療法の開発(HP)

*文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業として、平成26年度に採択(事業番号:S1411011)

担当科目名名称

生化学

講義概要

本研究室の大学院では生命科学?臨床における未解決の課題に対して仮説を検証し、結果を論文にまとめるという一連の経験を通して、自ら研究を遂行できる能力を身につけることを目指します。基礎研究者ならびに科学的視点を持った臨床医の育成を目的としています。

ページトップ