2014/08/21
研究活動

13種類のがんを一回の採血で診断できる次世代がん診断システム開発へ、産学官連携プロジェクト始動 ~欧洲杯比赛投注_欧洲杯预选赛-五大联赛直播@も参画~

欧洲杯比赛投注_欧洲杯预选赛-五大联赛直播@(本学研究代表者:黒田雅彦主任教授)は、NEDO(独立行政法人新エネルギー?産業技術総合開発機構)、独立行政法人国立がん研究センター(以下、NCC)、東レ株式会社(以下、東レ)及び大学、企業等他6機関と共に、健康診断などで簡便にがんや認知症を検査できる世界最先端の診断機器?検査システム開発プロジェクトに参画します。


本プロジェクトは、事業規模79億円(予定)の大型の政府プロジェクトで、一般的な健康診断で行われる血液検査でがん診断をできるようにしようというものです。  

本プロジェクトでは、血液中に存在するマイクロRNA※1を指標に13種類のがん※2及びアルツハイマー病等の認知症について、疾患の早期発見マーカーや、医療現場で必要とされる様々な疾患マーカーの探索を網羅的に行い、確度の高い疾患マーカーを同定する技術を確立します。さらには、東レが開発した高感度なDNAチップと、東レとNCCが共同開発した血液中に存在するマイクロRNAバイオマーカーの革新的な探索方法を活用して、体液中のマイクロRNAの発現状態についてのデータベースを構築、網羅的に解析します。この測定技術により、乳がんや大腸がんなど13種類のがんや認知症の早期発見マーカーを見出し、これらのマーカーを検出するバイオツールを世界に先駆け実用化を目指します。


詳細は、NEDOのホームページをご参照ください。 ホームページはこちら>>


<用語解説>

※1  血液や唾液、尿、汗などの体液に含まれる22~26塩基程度の小さなRNAのこと。

近年の研究から、がんを含めた多くの疾患に伴って患者の血液中でその種類や量が変動することが明らかになっています。さらに、こうした血液中のマイクロRNA量は、がんの予後や抗がん剤の感受性の変化や転移、がんの消失等の病態の変化に相関するため、これまでにない疾患マーカーとして期待されています。


※2  胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫

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